父が亡くなる直前、完全に昏睡状態で、生命の波形もだんだん弱って来た。
何か呼ばれたようなきがして
手をそっと握ってみた。
顔を見ていると、そこに全ての父の過去の顔が列をなして浮んでは消えた。
その後、
父がおそらく、今、アクセスしているだろう
宇宙からのイメージが眉間の当たりにびゅんと飛び込んで来た。
大きなスクリーンに地球が5つくらい横にならんでいる。
左端は、今の地球(2008年当時)青い。海と雲、地形が見える。
中の3つはなんだか黒い。はっきり見えないように長方形のフィルターがかかっている
一番右が未来の地球。きれいなエメラルド。透き通って光っている。
真ん中の地球がとても気になって、これから何が起こるの?なにか教えて!と聞いた。
それは言えない、と言ったような気がした。
人類のチャレンジだ、と言ったようにもきこえたし、
でもただただそれを見せるだけ、のようだったかもしれない。
しかし向かう先には美しく光り輝く地球があった。
たぶん父は、いまにも体を抜けそうな魂と一緒に、宇宙と一緒に
その映像を渾身の思いで、自分が中継点として
送信してくれたのではないかな。
気持ちが楽になったのか、す〜っと父はあの世に帰って行った。
2008年10月16日のことでした。